通学読書

理系大学院生が読んだ本の感想や気になったことを書きます。(twitter:@booktrain8807)

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

理系にとってどのような移行期間が必要なのか

先日、WORK/LIFE SHIFTを読んだ感想をご紹介いたしました。 今回は実際に自分の立場の時にどのような移行を想定するべきなのかを考えてみました。 今、自分は理系の大学院生なので、予測や感じていることを含めてまとめていきます。 ①研究の分野を変えていく…

LIFE/WORK SHIFTを読んで

こんにちは。 前回まで「LIFE SHIFT」のご紹介をさせていただきました。 LIFE SHIFT、WORK SHIFTのご紹介をしましたが、その中で感じた持つべきマインドセットを書き起こしてみたいと思います。 booktrain.hatenadiary.jp booktrain.hatenadiary.jp 「WORK S…

【書評】 「LIFE SHIFT」 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット (東洋経済新報社) Part3

今回で最後になりますが、リンダ・グラットン「WORK SHIFT」(プレジデント社)をご紹介します。 これまでの二回では、時代変化の要因や変化した人生プランについてご紹介してきました。 booktrain.hatenadiary.jp booktrain.hatenadiary.jp 寿命が長くなると…

【書評】 「LIFE SHIFT」 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット (東洋経済新報社) Part2

LIFE SHIFT Part2 今回は引き続き、リンダ・グラットン「WORK SHIFT」(プレジデント社)をご紹介します。 前回は人生100年時代と言われる背景、これからの生き方を変える要因をご紹介しました。 booktrain.hatenadiary.jp 寿命に関しては驚きますね。いつも今…

【書評】 「LIFE SHIFT」 リンダ・グラットン アンドリュー・スコット (東洋経済新報社)

今回紹介する本は、リンダ・グラットン「WORK SHIFT」(プレジデント社)です。 今も嵐の櫻井さんがアフラックのCMで人生100年時代とおっしゃっていたりしますが、その言葉が浸透したのはこの本が知られてからのような気がしています。 新聞なんかにも取り上げ…

マイクロプラスチックという脅威

今日は珍しく研究に近い内容を書いてみました! 普段は金属系の素材研究をしていますが、高分子などの分解性材料などの話も学ぶ機会があります。 実はナノレベルでの素材が環境問題を引き起こしかねないという現状があります。 それが題名の通り、「マイクロ…

【書評】 「ゴールドマン・サックス M&A戦記」 服部暢達 (日系BP社)

こんにちは。 今回紹介する本は、服部暢達「ゴールドマン・サックスM&A戦記」(日系BP社)です。 世界的に有名な投資銀行であるゴールドマンサックス(GS)のM&Aに関しての裏側を紹介してくださっている本です。 世界を動かす投資銀行の動きを知るのにいい本だと…

趣味の定義

こんにちは。 今日は趣味って何だろうって考えてみたいと思います。 なぜこんなことを考えたかというと、就活の面接で「趣味の定義」について問われた話を聞いたからです笑 言われてみると趣味ってなんとなくで決めますよね。 僕の今の趣味はランニング、読…

10001回目は変わるのだろうか ~数学的帰納法って面白いよ~

こんにちは。 暑くて頭をやられてしまったのか、こんな題で更新しているASUMOです。 前回ご紹介した「人口知能はなぜ未来を変えるのか」の本の中に、歴史などの教養としての意味を再認識することが必要とありましたが、理系でひねくれているので「数学も教養…

【書評】 「人口知能はなぜ未来を変えるのか」 松尾豊 塩野誠 (中経の文庫)

こんばんは。 今回紹介する本は、松尾豊・塩野誠「人口知能はなぜ未来を変えるのか」(中経の文庫)です。 人口知能の研究者として新聞でもよく見る東大の松尾特任准教授とビジネス戦略家の塩野さんの、人口知能に関する対話をまとめた本です。 人口知能に関す…

アンチテーゼを「知ってしまっている」という状況での選択

こんにちは。 今日は自分がこんな考え方を知っていると面白い!と思う考え方をご紹介したいと思います! タイトルを見てご存知の方は気づいたかもしれませんが、「弁証法」です。 「弁証法」の考え方は以下のようになります。 簡単に解説しますと、「テーゼ…

【書評】 「マルクス 資本論の哲学」 熊野純彦 (岩波新書) 

今回紹介する本は、熊野純彦「マルクス 資本論の哲学」(岩波新書)です。 実は、今年はマルクス生誕200年の年なのです。 マルクスといえば、「共産主義社会」の到来を主張した経済学者というイメージが強く、「資本論」が有名ですね。 果たしてマルクスが主張…

今後必要な翻訳技術

こんにちは。 最近研究室外で、どんな研究やってるの?と聞かれた時に感じたことです。 研究と社会をつなぐ翻訳って必要を感じました。 研究をしていない人にとって一番興味があるのは、「その研究って何に役に立つの?」ってことだと思います。 教授のよう…

受験勉強というPDCAサイクル

こんにちは。 世間は梅雨が明けて夏休みですかね。 僕は今修士二年なので夏休みという感じはしませんが、一応平成最後の夏休みを楽しめたらいいなと思っています。大学最後の年ということで、夏休みといえば受験勉強だなと思ったわけですが(なんでや笑)、受…

経済を知ること

こんばんは。 前回まで三回に分けて小野塚教授の「経済史」を紹介させていただきましたが、今回は何で経済の本を読んでみようと思ったのか書いていきたいと思います。 きっかけはテレビで「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティ氏のインタビューを見たこと…

【書評】 「経済史」 小野塚知二 (有斐閣) Part3

今回で最後になりますが引き続き、小野塚知二「経済史」(有斐閣)をご紹介します。 前回前々回では、人間が持つ特殊な欲望「際限のない欲望」が経済成長の根底にはあること、前近代、近世の経済形成過程をご紹介しました。 最後は、「近代、現代」について見…

【書評】 「経済史」 小野塚知二 (有斐閣) Part2

今回も前回に引き続き、小野塚知二「経済史」(有斐閣)をご紹介します。 前回は、人間が持つ特殊な欲望「際限のない欲望」が経済成長の根底にはあることをご紹介しました。 経済の見方はいろいろありますが、人間の特殊性にその起源を見出しているのは大変興…

【書評】 「経済史」 小野塚知二 (有斐閣) Part1

経済史 Part1 今回ご紹介するのは、小野塚知二「経済史」(有斐閣)になります。 東京大学大学院経済学研究科の小野塚教授が執筆されている経済史の入門書になります。 経済史を学んでいる友達に入門書的なのを貸してほしいとお願いして借りましたが、本格的で…

教養とは?

こんばんは。 最近、「教養としての」ということを紹介していましたが、そもそも教養っていうのが難しいですよね。 一般的には、歴史、絵画、音楽などが教養という認識である気がします。 しかし、一つだけ主張したいことがあります!笑 数学とか物理とかっ…

「テクノロジー」を学ぶとは?

こんばんは。 昨日「教養としてのテクノロジー」という本をご紹介しました! ところで「テクノロジー」を理解するとはどういうことなのでしょうか? 僕は、「そのテクノロジーの活用場面をイメージする」ことだと思っています。 最近新しいテクノロジーがド…

【書評】 「教養としてのテクノロジー」 伊藤穣一 (NHK出版新書)

今回紹介する本は、伊藤穣一「教養としてのテクノロジー」(NHK出版新書)です! MITメディアラボの所長である著者が、テクノロジーの未来や教育、日本人はどう変わるべきかを論じてくださっている本になります。 【概要】 ・テクノロジーを「フィロソフィー」…

化学は人の話をどうするのか

「化学はもっと人の話をするべきだ。」 このフレーズのCM、最近ご覧になったことありませんか? そうです、帝人さんのCMです! 最近、このCMの言葉が胸に刺さることが多くあります。 化学というのは果たして人の話をする気があるのか。 考えてしまうことが多…

将来を考えるということ

今日は「WORK SHIFT」を読んで就活中に考えていたことを簡単に書いてみたいと思います。 ①未来を考えることの難しさ 将来的に何が残るのかを予測するのがとても難しいというのが一つ目です。 テクノロジーの進化やグローバル化は本にもあった通り想像を超え…