【書評】 「世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法」 戸塚隆将 (ダイヤモンド社)
今回ご紹介する本は、こちらになります。
戸塚隆将 「世界で活躍するエリートのシンプル英語勉強法」(ダイヤモンド社)です!
日本人はどのような英語を目指すべきなのか、身につけるためにはどのように勉強するのがよいのかを外資系企業を渡り歩いてきた著者が解説してくださっている本になります。
「英語×ロジカルシンキング」という表現が一番近く感じました。
ゴールをはっきりさせてくれているので、英語に高いハードルを感じる日本人が読んで損はない本だと思います!
【概要】
・ペラペラな英語ではなく、シンプルに「伝える」を目指す
・英語の作法で理解できるように勉強する
・結論と根拠を明確にして「ロジカルに」書く
○目指すべき英語のゴール
最初に意識するべきは、「シンプルに伝える英語」をゴールに設定することです!
言われてみれば当たり前のことですが、言語とは「伝えるため」にあるものです。そして、日本人はネイティブではありませんね。
それなのに「ペラペラしゃべれなければかっこ悪い」と思い込んでいます。
その無意識のハードルを取り払い、ゴールを設定することが、英語を勉強する際に必要な最初のステップになります!
○英語の作法とは
日本語にも間違いなく作法があります。
日本語は文章の最後まで意味が確定しないので、考えてみればめんどくさい言語ですね笑
それに対し、英語は「前から」解釈する必要がある言語です!
このような違いが何個かあります。具体的な紹介は本著にお任せしますが、それに合わせて勉強する方法をこの本では解説してくれています。
ぜひ本書を読む際に「英語の作法に従うにはどうすればいいのだろう」と考えながら読むといいかと思います!
○結論と根拠を明確にして「ロジカルに」書く
これも本書ではシンプル英語の勉強法のステップの一つになっていましたが、英語の勉強以外でも使える技術であると思ったので抜き出して紹介したいと思います。よく「ロジカルシンキング」と呼ばれたりする分野ですね。
読んでいて感じたのは、
1.この考え方は日本語でも意識しなければいけない
2.英語の方がロジカルに考えやすいのではないか
ということです。
1に関してですが、本書でピラミッドストラクチャーの紹介がありました。実はピラミッドストラクチャーだけで一冊本があるくらいなので、そっちの本も読むとより本書のアプローチが理解できるのではないかと思います。オススメは「考える技術 書く技術」(ダイヤモンド社)です。
2に関してなのですが、なぜそう感じたかというと本書で根拠を3つにして話すとあったからです。
考えてみたら、英語って「3つ目」以上と以下でルールが変わりませんか?
最初はfirst, second, thirdなのに4以上はfourth, fifthというように、共通のルールがあります。
つまり英語は「3」までで考えが一度止まるようにできているのではないでしょうか。
だからこそロジカルな考え方が英語を学ぶ際により重要になります!
※僕の勝手な想像です
【総括】
英語の勉強に関しては日本人の前提を変化させる必要性を感じますね。
また、日本語と英語の考え方の違いを改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか。
英語を勉強したいなと思いこの本を手に取ったので、実際に実践してみたいと思いました。