通学読書

理系大学院生が読んだ本の感想や気になったことを書きます。(twitter:@booktrain8807)

【書評】七つの会議

最近映画で公開された「七つの会議」が気になり、本で読んでしまいました笑

 

とても面白かったです。

具体的な内容に関してはあまり触れないでおきたいと思いますが、日本企業で生き抜く社員をいろいろな視点から書いており、どの人物の支店でもスリルがある小説になっていました。

企業ぐるみでの不正を題材にしており、正直感情移入できてしまう人物も出てくるのですが、この小説を読んで「人として」を忘れないで生きていかなければいけないと改めて感じました。

善悪の判断の最終決定権を持つのは「人として」の倫理観であり、そこを鮮明に描き出すこの池井戸作品はとても読みごたえがありました。

まだ学生なのでこれが社会のリアルをどの程度描き出しているかは分かりませんが、覚悟して社会人になりたいと思います。