【書評】 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」 スコット・ギャロウェイ (東洋経済新報社) Part4
前回、前々回で第一の騎士A:Amazon、第二の騎士A:Appleをご紹介しました。
引き続き、スコット・ギャロウェイ「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」(東洋経済新報社)を紹介したいと思います。
今回は第三の騎士F:Facebookについてご紹介したいと思います。
Facebookに関しては、現在のCEOはマークザッカーバーグで時価総額5060億ドル、従業員数は2万3000人という超巨大IT企業です。
それではFacecookに関して詳しく見ていきましょう。
【概要】
・20億人をつなげたSNS
・巨大な規模を持ち個人に対するマーケティングを行えるメディア
・心に訴えかけるフェイスブック
○最大多数の人間をつなげた企業
人類史上、規模の観点で最も成功したのがFacebookなのです。
実際にどれくらいの人をFacebookがつなげたのかというと、20億人なのです!(参考になるかはわかりませんが、カトリック教徒が13億人)
これだけの人たちをつなげた上で、その使用率の高さも驚きです。
使用者の平均使用時間/dayは、インスタグラム+ワッツアップ+フェイスブックで1時間にも上ります。これは一日の平均ネット使用時間の5分の1程度にもなります。
そして、これだけの浸透率になるのにかかった期間が、なんと20年たたないのです。
日本は世界で唯一TwitterがSNSナンバー1の国なので実感がわきにくいかもしれませんが、Facebookの規模はここまで拡大しているのです。
○規模とターゲティング能力を兼ね備えるプラットフォーム
Facebookはこれまでのマーケティングを大きく変えました。
巨大な規模と個人を特定するターゲティング能力を兼ね備えるメディアとなったのです。
テレビのCMを想像してもらえるとわかりやすいと思いますが、巨大な規模を持つ場合個人をターゲットに宣伝を行うことができません。
しかし、Facebookでは活動履歴からそれが可能になります!
しかもその対象は20億人!
従来のCMではなく、効果の高いFacebookをマーケティングツールとして用いることも納得ですね。
グーグルの紹介の際に詳しくは紹介しようと思いますが、世界のメディアはいまやGoogleとFacebookに二社が覇権を争っている時代なのです。
○Facebookが訴えかける対象
Facebookは心に訴えかけます。
なぜなら人はだれかとつながることで幸福を感じる生き物だからです。
Facebookはアイデンティティを確立するもう一つの場となることができるのです!
「いいね!」をより多く獲得したいと思うのは、人の承認欲求としては普通のことなのですが、それにFacebookが訴えかけることで、より確度の高いターゲティングが可能になり、Facebookというメディアを強大にしていくのです。
今回は第三の騎士F:Facebookに関してご紹介しました。
Facebookは最近個人情報の問題などで株価が急落したということがありましたが、依然として世界最大規模の交流の場です。
日本だとTwitterを利用している方も多くいますが、Facebookで人とつながることで安心感を得ることができている人もいるのではないかと思います。
四騎士の提供しているサービスは日常で当たり前になっていると改めて感じます。
次回は第四の騎士G:Googleをご紹介します!