【書評】 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」 スコット・ギャロウェイ (東洋経済新報社) Part2
こんにちは!
お盆休みにネットワークがつながらないところによくいたため、久しぶりの更新となりました。
今回は引き続き、スコット・ギャロウェイ「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」(東洋経済新報社)を紹介したいと思います。
前回はGAFAについてご紹介しましたが、今回は第一の騎士A:Amazonについてご紹介したいと思います。
Amazonに関しては、現在のCEOジェフ・ベゾスで時価総額9400億ドル、従業員は約56万人という超巨大IT企業です。
それではAmazonに関して詳しく見ていきましょう。
【概要】
・Amazonが訴えかけるのは、我々の狩猟本能
・世界を動かすCEOジェフ・ベゾスのビジョン
・実店舗に進出し、世界制覇を目指す
○Amazonの戦略
Amazonは我々の奥底に残る狩猟本能に訴えかけてきます。
狩猟本能というのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする本能です。
人間は、多くの物を持っている者の方が生き残る確率が高かったため、本能の中に物をより多く消費したいと刷り込まれています。
そして、現在は消費者が神の資本主義社会です。
知っての通りAmazonはオンラインでの小売業がメインの事業になります。消費者が買っているもののデータを集め、AI解析することで顧客にリコメンデーションします。
そうして我々の消費本能を的確に刺激し、小売業を制覇したのです。
○ジェフ・ベゾスCEOのビジョン
Amazonのもう一つの強さにCEOジェフ・ベゾスのストーリーテリングが挙げられます。
ジェフ・ベゾスには、奇想天外なアイデアでも実現することができるように思わせてしまうことができます。
シンプルで魅力的なビジョンを提示することで、「安い資本」を得て、新たな投資へとつなげるのです。
現在のAmazon(ジェフ・ベゾス)のビジョンは、世界最大の店を提供するというシンプルなもので、それを可能だと信じさせることができることがAmazonの強さなのです。
○Amazonの小売業界制覇への道
先述の通りAmazonはeコマースがメインの事業であることは、もう知られていることです。
そんなAmazonが近年、実店舗へと進出しているのです。
なぜ実店舗に進出しているのかに、Amazonの小売業界制覇への道が見て取れます。
実はeコマースの顧客獲得のコストが上がり続けているため、オンラインでの素晴らしい顧客体験を実店舗、実店舗+オンラインでも提供できるようにすることで、さらなる顧客を獲得することを目指しているのです。
ただAmazonが提供する実店舗Amazon GOはほぼ無人店舗であるため、これまでの小売業界からは想像できない実店舗になると考えられます。
今回は四騎士のうち一つ目の騎士であるA:Amazonに関してご紹介しました。
ご紹介した以外にも、アレクサやAWS(クラウド)という多様なサービスを提供しています。
Amazonだけでも、世界の小売業界をかなりの部分制覇していることなので、四騎士合計で考えると我々の生活の大部分を支配していると考えられます。
次回は第二の騎士A:Appleを紹介したいと思います!
Appleは生活のどの部分を支配しているのか気になりますね!